2013年1月25日金曜日

Japanese Feed Sack

この2年ほど気になっていたキッチンの整理に着手しました。
我家のキッチンはマンションを買ったときのままのシステムキッチンですが、シンクやガス台の収納は全部腰から下で、何をとるにも・しまうにも腰を曲げるかしゃがむかしないとならず、股関節が悪い私には大変不便です。吊り戸棚の方が使いやすいし、衛生的だと思うんですが…最近は流行らないんでしょうね。
シンクやガス台の下の空間を利用した収納の何がいやって、埃や髪の毛、落ちた食材のかけらなどがいつのまにか隅に溜まってしまう事だったり、しゃがんで重い鍋などをとったら、重ねて収納している場合には一度その鍋を床に置かねばならない事。毎日掃除はしていても床は不衛生なので、鍋底を一度洗って拭いてしないと使いたくも重ねてしまいたくもありません。手間かかりすぎ。
シンク下は配水管・排水管も通っているため、お湯を使って洗いものなど続けてすると、収納部分の温度も上がります。当然食料品のストックなどは入れられません。 ざるやボウルなどを入れるよりないわけですが、ざるやボウルは頻繁に使用する=頻繁に腰をかがめないといけないという最悪のルーチンができあがります。それではと使用頻度が低いものを収納すると、今度は使用頻度が高いツールをしまう場所がなくなります。 こういう収納を考える人は、実際に家事なんてやったことないんじゃないか?と本気で私は思っています。


壁一面を占領する食器棚も、イマイチ使い切れていない感じがあり、システムキッチンの収納と食器棚のあちこちのひきだしに散在しているキッチンツールやカトラリー類、キッチンファブリック類をまとめてみました。かなり使いやすくなったことに気をよくし、保存食品や乾物、豆、芋類の保管場所の問題にも取り組む意欲が湧いて来ました。これまで、気にはしていてもほったらかしていたので(^^;

我家は南向きのLDKなのでキッチンも室温は高く、野菜はすぐに傷んでしまいます。ベランダは当然南向きで冬ほど日あたりがいいわけです。だから野菜は買ってきたら「とりあえず」で冷蔵庫の野菜室につっこんでしまいますが、根菜類はそういうわけにもゆきません。特に里芋は冷蔵庫の野菜室にいれちゃうと傷みやすくなるようです。じゃが芋も野菜室に入れるには抵抗があります。( さつま芋は日あたりのいいところに転がしておけばおいしくなるので助かります)
買ってきたままのビニール袋には穴があいていますが、すぐにむれて、傷む原因になります。だからって土をがしがし洗って落としてしまうとそれはそれで傷みやすくなります。

で、ふと思いつきました。

手ぬぐいで保存袋をつくってその中に入れて北の極寒の玄関に置いておけばいいじゃないの。


というわけで、手ぬぐい1本を、中表にして真ん中で折りたたんで両脇を縫い合わせた簡単頭陀袋(ずだぶくろ)的なものを作りました。
どこのおうちにも「どうすんのよコレ…」という色柄の手ぬぐいの1本や2本はあると思うんですけども、これもそういう性格の手ぬぐいでしたw  何かの記念品とかで配られたものって、用途に困るんですよね。



 普通サイズの里芋と比べてみても大きすぎるのが判りますが、余っているところは折りたたんだり、口をひょいと結んでしまえばいいわけです。口にゴムを通したりヒモを通したりすれば縛れるようにもできます。


芋だけじゃなくて人参、玉ねぎ、牛蒡、長ネギなどにも使えます。考えてみれば、新聞紙もビニール袋もなかった時代は藁や菰、ざるにいれてボロや手ぬぐいをかける等で保存していたんでしょうから、当たり前の発想です。それでもつい野菜をビニール袋にいれて冷蔵庫にいれてしまいがちだった私には、これぞJapanese Feed sackだわーと自画自賛の思いつきでした( ´ ▽ ` )
今後は根菜は手ぬぐい袋にくるみ、麻と綿で織られた布で縫ったトートバッグに入れて玄関で保存することにします。
日あたりのいいマンションのキッチンで、根菜類の保存に悩んでいる方がいらしたら、是非試してみていただきたいです♪

2013年1月24日木曜日

出会いと別れと

11月からブログを放置してしまっていましたなぁ。

12月から1月にかけて二つの別れを体験しました。


闘病中の友人が2度目の入院をし、アンクルウォーマーを編んで欲しいというリクエストを貰ったので、せっせと編んでは送る年末年始を過ごしました。
最初に送ったのは、とにかく早く編み上げて送るのを優先して、普通のウールと手紡ぎウールとでふっくら柔らかく温かいアンクルウォーマーにしました。だけど入院中ともなると、洗濯機で気軽に洗えるタイプも欲しいだろうと思い、ウォッシャブルのソックヤーンを注文してまたせっせと編みました。
12月16日に退院ですと言っていたので、クリスマスもお正月も家族で迎えられるんだね、よかったなぁと思っていたものの、肺がん以外に骨に病気をもっている彼女が気がかりでした。お孫ちゃんの相手も大変だろうな、と暢気に考えていたのです。
松の内があけるのをみはからって洗えるアンクルウォーマーを発送しましたが、彼女は1月5日に亡くなっていました。お嬢さんから連絡をうけ、呆然としてしまいました。


ショックで、突然激しい悲しみに襲われて泣けて泣けてしかたがないこともしばしば。
他人の私ですらこうなのですから、ご家族はいかばかりかと思うとかける言葉もみあたりません。
彼女とは昨年の1月に入院した時に出会い、50日間、文字通り寝食を共にして、励ましあったり、笑いあったりして過ごしてきました。これから先、何年もおつきあいするつもりでいたのに、突然それが断たれてしまい、残念でなりません。


もうひとつは嬉しいお別れ。

2010年の11月に保護した野良猫に里親希望者さんが現れ、12月の末からトライアルにでています。うちから車で10分程度のところにお住まいの30代の御夫婦で、猫のペースをとても大切にしてくださる、やさしい方たちです。


里親さんがみつからないまま、長々とうちで隔離生活を続けさせる(うちの猫がどうしてもいじめてしまうので隔離していました)のはかわいそうだと思っていましたから、とても嬉しくて、なんだかまだ信じられないような気がしています。どこかに落とし穴があるんじゃないか、とビクビクw

2年間、うちの猫と同じように可愛がって大切にケアしてきた猫を送り出すのは、さすがに胸にグッとくるものがあります。だけど、これから先の長い年月を一緒に暮らしてくれる、素敵な里親さんがみつかったのだから、悲しくはありません。

ただ時々寂しいだけ。

しばらく空の巣症候群状態でした(; ̄ー ̄A

出会いがあればかならず別れもついてくる。そんな当たり前の事を前に、途方に暮れるような気持になってしまいます。